ハリネズミの病気と飼育方法:長く健康に暮らすためにできること。相談は台東区佐野動物病院まで
皆様こんにちは。
浅草にある佐野動物病院!!動物看護師・鈴木がお送りします。
今回の主役ハリネズミちゃん!

ハリネズミが丸まる姿や、ちょこちょこと歩く仕草、エサを食べるときの一生懸命な様子もとても可愛らしいです。
飼い主に慣れてくると、手のひらの上でリラックスしてくれることもあり、その瞬間は特別な喜びを感じられます。
体の状態や病気に注意!!
ハリネズミに多い病気は、ダニ症、腫瘍、歯周病、肥満など。特にダニ症は発症しやすいので、常にケージ内は清潔にし、定期的に濡れたタオルやウェットティッシュで拭いたり、ぬるま湯で足湯をしてあげるケアが必要です。
針抜け、食欲低下等がみられた場合、様子を見ずすぐ病院を受診して下さい。
食べ物
- ペレット(総合栄養食・主食)
- ミルワーム(野生では雑食で昆虫も食べる。脂質が多いので与える量は体型によって調整が必要です。)
- ささみ、ゆでたまご、チーズ(高カロリーなものなので食欲がない時に)
適度な運動も必要!!
ハリネズミはぽってりとした体型とは裏腹に、野生では一晩に3~5㎞の距離を歩き回るほどよく動き回るため、運動不足解消のためケージの中に回し車を設置してあげて下さい。
ハリネズミの3大疾患
①ダニ・寄生虫感染
- ハリネズミによく寄生するのはヒゼンダニ。
- 症状◦激しいかゆみ、フケ、脱毛、かさぶた。◦飼育環境の衛生管理が大切です
- 治療◦駆虫薬(イベルメクチン・セラメクチン)
② 口腔内の病気👄
歯周病
- 原因: 歯石の蓄積、不適切な食事、加齢。
- 症状:
- 食欲低下
- よだれが増える
- 口臭
- 歯茎の赤みや腫れ、出血
- 歯が抜ける
- 治療:
- 獣医による歯石除去
- 抗生物質の投与
- 歯がぐらついている場合は抜歯
口内炎
- 原因: 感染症(細菌・ウイルス)、免疫異常、腫瘍など。
- 症状:
- 口の中が赤くただれる
- 食べにくそうにする
- よだれ、口の周りが汚れる
- 治療:
- 抗生物質・抗炎症薬の投与
- 原因疾患の治療(例:真菌や細菌感染)
口腔内腫瘍
- 原因: 良性・悪性問わず発生の可能性あり。特に高齢のハリネズミに多い。
- 症状:
- 口の中にしこり、出血
- 食べにくさや体重減少
- 進行すると顔の変形が起こることも
- 治療:
- 手術による切除(可能な場合)
- 痛みの管理・緩和ケア
- 悪性の場合、予後は不良なことも
③子宮の病気
子宮内膜炎
- 原因:細菌感染が主な原因
- 症状:
- 陰部からの異常な出血(赤〜茶色、時には膿っぽい)
- 食欲不振
- 体重減少
- 元気がない
- 治療:
- 抗生物質投与
- 状態によっては子宮と卵巣の摘出手術(避妊手術)
子宮腫瘍
- 原因:加齢やホルモンバランスの乱れ、原因不明な場合も多い
- 症状:
- 繰り返す出血(特に鮮血が見られる)
- お腹が膨れる
- 元気がなくなる
- 治療:
- 手術による子宮/卵巣の摘出(腫瘍の種類によっては予後不良)
そのほか ハリネズミによく見られる病気・健康問題
1. 下痢・消化器疾患
- 食事の変化、ストレス、感染症などが原因。
- 症状:軟便〜水様便、血便、脱水、食欲低下。
2. 呼吸器疾患
- 肺炎や鼻炎など。
- 症状:くしゃみ、鼻水、呼吸困難、ぐったりする。
- ケージ内の温度や湿度が影響する場合も。
3. ふらつき症候群(Wobbly Hedgehog Syndrome:WHS)
- ハリネズミ特有の神経変性疾患。
- 症状:後ろ足のふらつき、まひ、運動障害。
- 原因は不明。進行性で完治は難しい。
- 発症は1〜2歳が多いです。
4. 肥満
- 運動不足や高カロリーな食事が原因。
- 症状:体重増加、動きが鈍くなる、足腰に負担。
病気予防のためのポイント
- 定期的な健康チェック(体重・皮膚・排泄物など)
- 清潔な飼育環境の維持(ケージ・寝床・水入れなど)
- バランスの取れた食事(高タンパク・低脂肪)
- 適度な運動(回し車など)
- 年に1-2回の動物病院での健康診断
なかなか症状が分かりずらいこともありますので些細な事でもご相談下さい。
いつまでも愛する家族とより良い暮らしが出来ますように少しでもお力になれたら幸いです。
愛するペットと共に良い暮らしを過ごす為に(o^―^o)

