動物にやさしいCT検査|麻酔なしでも撮影できる?費用・流れを紹介
「CT検査は人の病院で行う特別な検査なのでは?」「麻酔が必要になると、犬や猫の身体に負担がかかるのでは?」そんなふうに感じたことはありませんか?
近年では、動物医療の現場でもCT検査が取り入れられるようになり、犬や猫だけでなく、小さなエキゾチックアニマルに対しても、より詳しく体の状態を調べるための重要な検査として活用されています。
なお、当院では動物病院の移転に伴い、新しいCT設備を導入し、犬や猫はもちろん、エキゾチックアニマルまで幅広く対応できる検査環境を整えています。
そこで今回は動物のCT検査について、レントゲン検査との違いや検査で何が分かるのか、費用や流れ、当院のCT設備の特徴などをご紹介します。

■目次
1.CT検査とは?
2.レントゲン検査との違い
3.CT検査でわかること|「見えない異常」を早期に発見
4.浅草どうぶつ医療センターのCT設備|高精度・短時間・やさしい検査
5.CT検査の流れと費用の目安
6.安全性と当院のこだわり|「SonoSurg」と共通する理念
7.まとめ
CT検査とは?
CT検査とは「コンピュータ断層撮影」と呼ばれる画像検査の一つで、体の内部を輪切りのように撮影し、それらの断面画像をコンピュータで3次元に再構成することで、骨や臓器、血管、腫瘍などを立体的に確認できるものです。
人間の医療現場ではすでに一般的な検査ですが、動物医療でもその精度の高さと安全性から、病気の早期発見や治療計画の立案に役立つ検査として注目されています。特に、内部の構造を詳細に捉えることができるため、病気の正確な位置や広がりを把握するのに非常に有効です。
レントゲン検査との違い
多くの飼い主様にとっては、レントゲン検査の方がなじみがあるかもしれません。レントゲンは体を平面的に写す検査で、短時間で撮影できるというメリットがあります。ただし、画像が重なって写るため、奥行きや細部の異常を正確に特定することは困難です。
それに対してCT検査は、立体的な画像で体の内部を詳しく確認できるため、以下のような違いがあります。
・腫瘍の大きさや正確な位置を把握しやすい
・鼻腔や脳、胸部、内臓といった複雑な構造を精密に評価できる
・見逃されがちな異常も発見しやすい
このように、より深く詳細な診断を可能にするのがCT検査の大きな強みです。
CT検査でわかること|「見えない異常」を早期に発見
CT検査では、以下のようなさまざまな異常や病気を見つけることができます。
・腫瘍の有無や広がり
・骨折の状態や骨の変形
・脳の病変や炎症
・鼻炎などの慢性疾患
・胸部・腹部臓器の異常
・歯や顎のトラブル(膿や骨の変性など)
これらの異常は、症状がみられていても、レントゲン検査や血液検査だけでは原因を特定しにくい場合があります。また、手術が必要なケースでは、事前のシミュレーションや安全な手術計画の作成にも活用されています。
また、原因不明の症状で不安を感じている飼い主様にとって、CT検査は診断の確度を高め、より安心できる選択肢となり得ます。
浅草どうぶつ医療センターのCT設備|高精度・短時間・やさしい検査
当院で新たに導入したCT設備は、以下のような特徴を備えています。
・高精度な撮影が可能
・撮影時間が短く、数分〜10分程度で完了
・被ばく量を抑えた安全設計
・小型のエキゾチックアニマルにも対応可能
特に注目していただきたいのが、「無麻酔での撮影が可能なケースがある」という点です。多くの動物病院ではCT検査時に麻酔が必要とされますが、当院では犬や猫の体格や性格、検査部位などを慎重に見極めた上で、無麻酔での撮影を選択肢としてご提案できる場合があります。
麻酔を使用しないことで、体への負担がさらに軽減され、より安全な検査が可能になります。ただし、すべての動物に無麻酔検査が適応できるわけではないため、事前のご相談をお願いしております。
麻酔の基本的な役割や種類についてより詳しく知りたい方はこちら
また、これまで詳細な画像が得にくかった小型のエキゾチックアニマルにも対応できる体制を整えており、より多くのご家族に安心してご利用いただける検査環境を提供しています。
CT検査の流れと費用の目安
CT検査をご希望の場合、当院では以下の流れで実施しています。
①問診:症状や経過を丁寧にお伺いします
②検査の説明:検査内容や麻酔の必要性について詳しくご案内します
③撮影:必要に応じて麻酔を行い、数分〜10分程度で撮影を実施します
④画像解析と診断:獣医師が画像を解析し、結果をご説明します
なお、検査全体の所要時間は、おおよそ1時間前後が目安です。費用については検査部位や動物種によって異なりますが、一般的には数万円〜10万円前後となります。
また、ペット保険が適用できる場合もあるため、ご加入中の保険内容について事前にご確認いただくことをおすすめしています。不安を感じることがあれば、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
安全性と当院のこだわり|「SonoSurg」と共通する理念
当院では、手術において「SonoSurg(ソノサージ)」という糸を使わない手術器具を導入しています。体内に糸を残さずに処置できるため、術後の安全性が高く、動物への負担を軽減できることが大きな特徴です。
この考え方は、CT検査においても同様です。私たちは常に「犬や猫、エキゾチックアニマルにとって負担が少なく、かつ正確な診断ができる方法」を追求しています。
また、検査結果だけを一方的にお伝えするのではなく、飼い主様とのコミュニケーションを大切にしながら、ご納得いただいた上で治療方針を決定しています。どんな小さな疑問にも丁寧にお答えしますので、安心してご相談ください。
当院のソノサージの仕組みやメリット、適応症例についてより詳しく知りたい方はこちら
まとめ
CT検査は、レントゲンでは見つけにくい体の内部の異常を、立体的かつ詳細に確認できる先進的な検査です。犬や猫、そして小さなエキゾチックアニマルにとっても、身体への負担を最小限に抑えつつ、正確な診断につなげることができます。
「最近、なんとなく元気がない」「原因がはっきりしない症状が続いている」そんなときこそ、CT検査が診断のヒントになるかもしれません。
新しいCT設備を備えた当院では、最先端の技術とやさしい医療の両立を大切にしながら、大切なご家族の健康を支えてまいります。検査について少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。


