犬や猫が異物を誤飲したら|体にやさしい内視鏡&腹腔鏡手術という選択肢

「愛犬や愛猫が、何か変なものを飲み込んだかも...」そんな不安を感じたことはありませんか?

犬や猫が日常生活の中で、異物を誤って飲み込んでしまうことは決して珍しいことではありません。好奇心が旺盛な犬や猫にとって、目に映るものすべてが“おもちゃ”や“食べ物”に見えてしまうこともあります。

しかし、誤飲は放っておくと命に関わる重大な状態へと進行してしまう可能性もあります。特に異物が腸に詰まってしまった場合には、外科手術が必要となるケースも少なくありません。

近年では、従来の開腹手術に代わって、体にやさしい「内視鏡&腹腔鏡手術」が選択されることが増えてきました。これは手術への不安や犬や猫への負担を少しでも軽減したいと願う飼い主様にとって、注目すべき選択肢の一つです。

そこで今回は、犬や猫の誤飲によって起こるリスクや腹腔鏡手術の特徴、そして飼い主様が早期にできる判断のポイントなどについて解説します。

犬や猫が誤飲しやすいものとは?

犬や猫は、興味を持ったものを口に入れて確認しようとする習性があります。そのため、飼い主様にとっては何気ない身の回りのものでも、犬や猫にとっては誤飲の危険が潜んでいる場合があります。

特に以下のようなものは、誤飲の原因になりやすいため注意が必要です。

誤飲は目の前で起こるとは限らず、気づかないうちに飲み込んでしまっていることもあります。そのため、以下のような症状が見られた場合には注意が必要です。

異物摘出が必要になるケースとリスク

飲み込んだ異物の大きさや素材、形状によっては、自然に排出されることもあります。ただし、腸の中で引っかかってしまったり、紐状のものが腸に絡みついたりした場合には、自然排出は期待できず、外科的な処置が必要になることがあります。

また、誤飲した異物が腸内に長時間とどまっていると、腸の粘膜が傷つき、やがて腸穿孔(腸に穴が開いた状態)や腹膜炎といった重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。これらは放置すると命に関わる非常に危険な状態です。

特に紐状の異物は腸を引き裂くような動きをするため、より深刻な損傷を引き起こす恐れがあり、緊急の処置が必要です。

このような重症化を防ぐためにも、「飲み込んだかもしれない」と感じた時点で、迷わず動物病院を受診することが大切です。早期発見・早期治療が、犬や猫への負担を最小限に抑えるための鍵となります。

腹腔鏡手術とは?|従来の開腹手術との違い

腹腔鏡手術とは、数か所に小さな穴を開けて、そこからカメラや手術器具を挿入し、モニターでお腹の中を確認しながら行う手術方法です。従来のように大きくお腹を切開する開腹手術とは異なり、体へのダメージが少ない「低侵襲手術」として注目されています。

腹腔鏡手術と開腹手術の違いとしては、以下を比較してみましょう。

特に、体の小さな犬や猫にとっては、術後の負担を減らせるという点で、腹腔鏡手術は非常に適した選択肢といえます。大きな手術に不安を感じている飼い主様にとっても、「体にやさしい手術」として安心して選んでいただける方法です。

迷ったときの判断基準とは?

「誤飲したかどうか確信が持てない」「少し元気がないだけで、様子を見てもよいのでは?」と悩まれる飼い主様もいらっしゃるかもしれません。しかし、誤飲の可能性がある場合は、“様子を見る”よりも、“早めに相談する”ことが大切です。

以下のような症状が見られた場合は、速やかな受診をおすすめします。

これらのサインがひとつでも見られたら、できるだけ早く動物病院にご相談ください。早期に発見できれば、検査や治療も最小限で済み、犬や猫にとっての負担も大きく軽減できます。

まとめ|もしものときは、すぐにご相談ください

犬や猫の誤飲は、どんなご家庭でも起こり得る日常的なトラブルのひとつです。誤飲した異物が無事に自然排出されればよいのですが、万が一、体内にとどまってしまった場合には、速やかに治療を行う必要があります。

また、手術が必要となった際には、従来の開腹手術だけでなく、「腹腔鏡手術」という体への負担が少ない選択肢があることをぜひ心に留めておいてください。痛みが少なく、回復も早い腹腔鏡手術は、犬や猫にとっても、飼い主様にとっても安心につながる方法です。

当院では、この腹腔鏡手術による異物摘出に力を入れており、「できるだけ負担の少ない治療を受けさせてあげたい」とお考えの飼い主様に対して、最適な医療を提供しています。

「異物を飲み込んでしまったかも...」「手術と聞いて不安...」そんなときには一人で悩まず、当院にご相談ください。大切なご家族である愛犬や愛猫の健康と安全を守るために、私たちが全力でサポートいたします。

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