シニア犬猫の歯の健康管理:年齢に合わせたケアのポイント

皆さんこんにちは。浅草の佐野動物病院看護師の亀田です。
今回は私がシニア期に入った犬や猫の歯の健康について書いていこうと思います。
〜年齢に合わせたケアのポイント〜
犬や猫も人間と同じように年齢を重ねると、体だけでなくお口の中にも変化が出てきます。
「最近口がにおう」「ドライフードを残すようになった」「よだれが増えている」…
こうした小さな変化は、歯やお口のトラブルのサインかもしれません。
シニア期の子は歯周病が進行しやすく、治療の負担も大きくなるため、早めのケアと予防がとても大切です。ここではシニア犬猫のお口の健康を守るためのポイントをご紹介します。
シニア期に多いお口のトラブル
- 歯周病:歯垢や歯石がたまって細菌が増え、歯肉が腫れたり、顎の骨にダメージを与えることも
- 歯が折れる(破折):硬いものをかじることで歯が欠けたり折れたりし、強い痛みや感染の原因に。
- 歯肉炎・口内炎:炎症が長引きやすく、食欲低下や元気消失につながります。
- 口周りの腫れ:膿や炎症が進行して腫れることもあり、放置すると全身に悪影響を及ぼす可能性があります。
年齢に合わせたケアのポイント
定期的なチェック
若い頃よりも歯周病の進行が早いため、半年〜1年に1回は動物病院で歯科検診を受けることをおすすめします。
見た目はきれいでも、歯の根元や歯肉の奥で病気が進んでいることがあります。
無理のない歯磨き習慣
シニア期になると口の中が敏感になり、歯磨きを嫌がる子も増えてきます。
ポイントは 「無理をせず、できる範囲で続けること」。
- 短時間でサッと終える
- 歯ブラシが苦手なら、歯磨きシートやデンタルジェルを使用
- ごほうびを組み合わせて「楽しい時間」にする
続けやすい方法を見つけることが大切です。
デンタルグッズの工夫
噛むおもちゃやデンタルガムも歯磨きの補助になります。ただし、硬すぎるもの(鹿の角や固い牛骨など)は歯が折れる原因に。
シニアの子には、柔らかめのグッズや専用に作られた安全なアイテムを選びましょう。
当院でもご紹介できます。
全身の健康にも影響
歯周病菌は血流を通じて心臓や腎臓など全身に悪影響を与えることがあるといわれています。
「歯のケア=全身の健康を守ること」にもつながります。
特にシニア期は持病が増えてくる時期でもあるため、お口の健康管理はとても重要です。
まとめ
シニア犬猫にとって歯のケアは、生活の質(QOL)を守るための大切な習慣です。
- 定期的な歯科検診
- 毎日の無理のない歯磨き
- 年齢や体調に合わせたデンタルケアグッズの活用
こうした取り組みで、お口だけでなく体全体の健康もサポートできます。
当院では歯科検診や歯磨き指導、デンタルグッズのご提案も行っています。
「うちの子もそろそろシニアだから心配…」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

